

Re:co Symposium #3 "Beyond Wet and Dry: Breaking Paradigms in Coffee Processing" by Flavio
前回まではコーヒー業界でのトレンドや今後の動向について話をご紹介しましたが、今後の生産量の維持や品質管理について具体的にどのような取組みがあるのか、今回はもう少し生産現場にフォーカスを当ててご紹介したいと思います。 ブラジルのコーヒー博士 フラビオ・ボレム氏がコーヒーのプロセシングとコーヒーの品質と安定性についてとても分かりやすく解説されています。 さっそくですが、伝統的な水洗式の場合、1袋(69kg)あたり3,240ℓの水が必要です。例えばコロンビアの生産者全体で360億㎥の水を使うことになり、これらは想像を絶する多さかと思います。 ただ、現実は少し異なります。多くの小規模事業者はある種のテクノロジーを導入し、400ℓ/袋の水で足りています。これはとても顕著な削減ですね。 加えてセニカフェ(コロンビアコーヒー生産者連合会の研究センター)の新技術を使用すれば80%の削減が可能で89ℓ/袋で足ります。この新しい技術はアフリカなどの異なる国々でもすでに使用され始めており、この技術は水資源の保全にとても大きな貢献をしています。 セニカフェのデータによる